フラット35とインスペクションをセットにした「維持保全型」はお得です!
住宅診断(ホームインスペクションでお馴染みのイクスプランです。
今回は、難解!厄介!意味不明⁈の
維持保全型の解説とお得な活用術について解説、最終回です。
まずは、おさらいです。
今回新たに導入された「維持保全型」の規定は以下4項目です。
1.マンション認定法
2.安心R住宅
3.インスペクション
4.既存住宅瑕疵保険
1・2・4については、申請時点で証明するものがあれば添付できますが、
諸事情で申請時点で取得するのは難しい場合が多いです。
ところが、3.インスペクションは、フラットの診断と同時に行うことができます。
診断で適合が確認できれば追加の減税控除を受けることができます。
唯一無二の追加控除枠ってところですね。
この控除は、現時点での話ですが、5年間の0.25%減が可能になります。
現在BプランのSの取得と合わせると
なんと!同じ0.25%が10年間適用されるということになります。
いったい、どれくらいのメリットがあるの!?
これは、F35代理店の方(福岡で最も実績のある)に聞いた内容です。
ざっくりとお話すると、2,000万円の借り入れで
S無しよりも262,000円お得!!
S+維持保全型で488,000円もお得!!
これが前回までの流れですね。
さてここからまとめに入ります。
今回の内容は、住宅金融支援機構の方から伺いました。
各項目について何が必要なのか(該当する書類)を記述してますので、
ご利用の際は控えておいてください。
①管理計画認定マンション
●マンションの管理の適正化の推進に関する法律に基づき、
地方公共団体から「管理計画認定」を受けたマンション。
【確認書類】管理計画マンション認定通知書
②安心R住宅
●耐震性があり、建物状況調査等が行われた住宅であって、
リフォーム等について情報提供が行われる中古住宅
【確認書類】安心R住宅調査報告書
③インスペクション実施住宅
●既存住宅状況調査の方法に基づいて調査が行われた住宅であって、
調査の結果、劣化事象等、著しい蟻害、著しい腐朽等著しい腐食
又は構造耐力上問題がある不足が見られないことが確認されたもの
【確認書類】既存住宅状況調査 調査報告書
④既存住宅売買瑕疵保険付保住宅
●既存住宅売買瑕疵保険が付保された住宅
【確認書類】付保証明書又は保険証券
(参考)維持保全型の利用条件について https://www.flat35.com/loan/ijihozen/conditions.html
最後に、、、
今回のフラット融資の追加の改定はインスペクションという
弊社がメインで取り組んでいる業務であり今後の広がりに期待しております。
それで、お伝えしたいのですが維持保全型にあるインスペクションとは、
同じインスペクションでも構造強度に関する劣化及び雨漏りの原因となる劣化の範囲に限られます。
弊社は、もちろん維持保全型の内容も対応しますが、
本来のインスペクションは、建物の健康状態や不具合箇所・設備や動作環境など
目視可能な全体の調査を旨としています。
また、維持保全型の申請を目的としたインスペクションと、
弊社が通常行っているインスペクションでは、
劣化の程度による具体的な考察や、
傾きの調査範囲、屋根裏・床下の侵入による全体の調査など、
調査の項目や種類の範囲、及び精度が明らかに異なります。
費用の面もございますが、もう少し足を延ばせば、お家の健康状態全体をすっきり見える化できます。
一度も診断を受けたことない住いであればなおさら!!
是非トータル的なインスペクションをお客様には勧めて頂けたらと思っております。
今回は、3回にわたりお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。
ご不明な点ございましたら、弊社までメールいただければと思います。
それではまた!!
(株)EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所
http://eqsplan.jp/
住所:〒814-0121 福岡市城南区
神松寺3-14-20-1013
TEL:092-862-8880
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「耐震診断」ってなに?
こんにちは。
福岡の住宅診断(ホームインスペクション)でおなじみのイクスプランです。
今日は以前更新した「耐震基準適合証明書」についてのブログの続きで
耐震診断についてご紹介したいと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
【重要】耐震基準適合証明書についてのお知らせ
前回の内容を要約すると…
・法案の改正により、新耐震基準が適用されている建物は、
耐震基準を満たしているかの調査・証明書がなくても減税対象となった。
・しかし、新耐震基準が適用された建物でも、大幅なリノベーションや増改築などが行われた結果、
建築当初の強度を維持できていない建物が多いというのが実態。半倒壊などの恐れがある。
・そもそも当時の基準に合致していたとしても現行法の基準を満たしてない可能性がある。
・また、満たすものであってもその通り施工されて無い場合がある。
・減税対象になる物件が全てチェックがいらない安心な物件とは限らない。
では逆に、
耐震診断を行った場合、どんなことがわかるのでしょうか?
そもそも「耐震診断」とはどういうものなのか、ということと一緒にご紹介したいと思います。
耐震診断とは?
その名の通り、家の耐震性を調べる調査のことです。
大きな地震が起こった時に、「倒壊しない強さ」があるかどうか、という視点で判定します。
評点 | 判定 | |
1.5以上 | ◎ | 倒壊しない |
1.0~1.5未満 | 〇 | 一応倒壊しない |
0.7以上~1.0未満 | △ | 倒壊する可能性がある |
0.7未満 | × | 倒壊する可能性が高い |
このような感じです。
でもこの評点はどのような検査を経て判断されるのでしょうか。
建物の強さにはいろんな要素が関係しています。
例えば
・地盤(普通の地盤なのか、埋立地なのかなど)
・地形(平坦な場所か、斜面なのか)
・基礎(基礎に鉄筋がはいっているか、ひび割れはないか)
・壁(材料はなにか)
・劣化度(築年数はどれくらいか。屋根・床など家の各部がどれくらい劣化しているか)
といったようなものです。
それらをそれぞれ点数化し、総合評価したものが先程の表の評点です。
どんなに建物がしっかりしていても地盤が弱ければ地震に耐えることができません。
例えば、建物西側はしっかりしていても、建物東側の壁の劣化が進んでいれば、建物の強さのバランスが保てずに倒壊してしまう可能性もあります。
築年数がどんなに新しくても、雨漏りしている箇所があり、その部分が弱ってしまっていればそこから倒壊のきっかけとなってしまう可能性も考えられます。
例を挙げるときりがありませんが、「建物の強さにはいろんな要素が関係している」んだなということだけ覚えていてください。
どうやって調査するの?
でも、すでに建っている建物を内部から1から調査しようとするには、
沢山の費用と手間が掛かってしまいます。
そのため、イクスプランでは、「一般診断法」といって
お家を建てた際の設計図をもとに、目視や道具を使って、物件を破壊せずに耐震診断を行います。
現在も図面通りの壁の位置が保たれているか、筋交などの補強材が入っているかなどを調べます。
調査した内容を点数化し、総合的にお家のバランスがとれているか、それで地震にどれほど耐えられるのかを報告書にまとめます。
もし調査結果が良くなかった場合は?
評定が1.0未満の場合は、建物が地震に耐えられない可能性が高いということですので
できるだけ早く補強することをお勧めいたします。
イクスプランでは調査だけではなく、その調査結果をもとに、どこをどのような方法で補強すればいいのか「補強計画」というものを作成することもできます。
補強計画を作成後、それをもとに補強工事が行われますが、その工事が適切に行われているかなども確認します。
それをもとにお家を補強していただくことで、現在の弱い部分を補強し、
より揺れに強い状態にすることができ、安心して住める住宅を手に入れることができます。
「補強計画」、「耐震診断を実際を行われた住宅」について、これから数回に分けてご紹介したいと思います。
なんとなく、耐震診断とは?というものを知っていただけたでしょうか。
でも、本当にそれが大事なのか、お金を掛けてするべきことなのか、まだ迷っておられるでしょうか?
次回のブログでは、実際に耐震診断を行い、倒壊の可能性があるということで補強工事を行った方の例をいくつかご紹介したいと思います。
耐震診断の必要性について皆さまご自身で判断していただける材料になると思います。
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中古一戸建ての建物診断を行いました【建物内部編】
皆様、いつも大変お世話になっております。
住宅の診断・調査でお馴染みのイクスプランです。
気温が上がってきて、春らしくなってきましたね。
もうすぐ始まるお花見のシーズンが楽しみです。
今日は先日の続き、中古一戸建て建物診断の内容を紹介いたします。
主に建物内部の調査の様子です。
■ 玄関
玄関の幅木の様子です。
隙間があったり、不具合が見られました。
また下足箱の扉の建付けがそろっていません。
これらすべて調整・タッチアップが必要です。
■ 傾き
建物診断ではこのようなレ―ザー測定器を利用します。
傾きは築年数相応・許容範囲内のもので、
問題がないことが確認できました。
■ 水回り
水回りでは状況が許せば、実際に水を出して
赤さびや濁りなどがないか、水圧はどうかを調べます。
その後、水を溜めてみて、パッキンに問題がないかを調べます。
そして水を流した際に、水漏れがないかを調べます。
■ 窓廻り
バルコニーの先端部分の表面塗膜がはがれていたり、
複数個所に変色後も見受けられました。
塗膜がはがれていると、その部分からさらに傷みが広がってきます。
できるだけ早く補修が必要です。
サッシや雨戸と枠の間に隙間ができてうまく閉まらない箇所がいくつかありました。
シャッター紐も劣化していました。
調整が必要です。
他に比べると小さなことに思えるかもしれませんが
新居にお引越しした後にすぐに気持ちよく生活をスタートできるように
小さなことですが、気づいたことは報告書に記載しています。
■ 設備
システムキッチン・洗面化粧団の面材が揃っていませんでした。
見栄えもそうですが、何かが引っかかってしまったり、
出っ張ってしまっているところで怪我もしかねないので、
早い段階での調整が必要です。
最初にやっておかないとずっとそのままですし見た目もすっきりしていた方が気持ちの良い時間を過ごせますよね。
■ 屋根裏
あまり見ることのない屋根裏ですので、
ご依頼いただいた際には、詳しくチェックさせていただいています。
「小屋組み」に劣化・腐朽はありませんでした。
基本的には問題なく設置されていましたが、
天井吊材に当たって隙間ができている部分があります。
断熱材は隙間なく設置されて100%の効果を発揮します。
もう一枚重ねるなどの調整が必要です。
多くの方が気にされる「雨漏り」についてです。
雨漏りしている場合、このようなシミ跡が見受けられます。
このようなシミがあった場合、
それが新しいものか、現在も継続して雨漏りしているものなのか
どこが原因で雨漏りしているのかを調べます。
こちらの物件の場合、先日ご紹介した屋根の不具合が関係している可能性があります。
屋根の板金が一部膨らんでいたため、その隙間から建物内部に吹き込んだ可能性が考えられます。
そのほか、建物全体の様子を観察し、考えられる原因、対処方法を写真付き報告書に記載してお渡ししております。
■ 床下
屋根裏同様、あまり見る機会がない箇所ですよね。
床下も屋根裏同様「断熱材」の様子を確認します。
その次に、湿気がないか、状態がきれいかをチェックします
床下から建物基礎に異常が見られないかも調べます。
一部細かいひび割れは見られましたが、
強度に影響及ぼさない程度のものだと判断します。
基礎は建物の外部からも確認しますが、
ひび割れが貫通していたり、そのサイズ・深さが大きいものだと
基礎の強度に関係してくる可能性もあるので、
床下からもチェックすることが大切です。
いかがでしたでしょうか?
車も外装や車のデザインよりエンジン・機械の状態が大事なように、
お家も塗装や内装のような目に見える部分だけでなく
それを支える土台・建物本体の状態がいちばん大事です。
弊社は 購入前、入居中などお家の状態を問わず、
皆様のお家のメンテナンスのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
困ったこと、気になることなどがあれば、
ぜひお気軽にお問合せください!
それではまた!
(株)EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
中古一戸建ての建物診断を行いました
こんにちは。
建物診断でおなじみのEQSPLAN(イクスプラン)です。
今回は「中古住宅」の「建物診断」の様子をご紹介いたします。
今日のブログでは、外の部分について紹介したいと思います。
今日ご紹介するおうちはこちらです。
築30年ほどの物件で、空家期間が約1年です。
外壁は塗り替えられたばかりで、とてもきれいです。
空家期間があったためかもしれませんが
敷地内にごみがあったり、雨水桝が詰まっているところが見受けられました。
水はけが悪くなり、場合によっては床下の湿気 → 劣化の原因となってしまいます。
これはどこのお家にも言えることですが、
「入居後」も「定期的」に、泥やごみなどが溜まって雨水の流れを妨げてしまっていないか、
点検と清掃を行う必要があります。
敷地の配水管が地面の高さよりも高くなっています。
躓いてこけてしまったりする可能性もあるので、
高さの調整を行った方が安全かもしれません。
断熱養生の固定がしっかり行われていない箇所もいくつかありました。
断熱養生が十分でないと、
せっかく温めた水の温度が下がってしまう原因になります。
きちんと処理されている必要があります。
アプローチ・玄関ポーチのタイルが浮いています。
このタイルをそのままにしていると、将来的に剥がれたり割れたりする可能性があります。
浮いている隙間から雨水が入ると内側の劣化も進んでしまいます。
塗り替えられたばかりの壁ですが、
塗料が別のところについてしまったり
傷がついてしまっていたり、
塗装後に修復したため、補修箇所が見えたままになっていたり
釘が飛び出たまま塗られていたりするところが数多く見受けられました。
これらすべて手直しが必要です。
この白い部分を「土台水切り」といいます。
この土台水切りは壁をつたって流れる雨水が
土台など、建物内部に入り込まないようにする役割があります。
きちんと取り付けられてはじめてその効果を発揮するのですが、
こちらのお家ではすこし下向きに(基礎幅木)側に傾いてしまっています。
雨水がうまく切れない可能性があるので、ここも調整が必要です。
こちらは屋根の様子です。
大半の部分は特に問題はなかったのですが、
2階屋根の部分を見ていくと板金が大きく膨らんでいる箇所がありました。
少しでも隙間ができてしまうと、そこから雨風が吹き込み、雨水が侵入してしまいます。
すぐに調整が必要です。
中古住宅でも塗装された後だったり、
リノベーションされた後はとてもきれいで素敵な外観ですが
よくよく見てみるとすべてが安全な状態であるとは限らないことがあります。
知識と経験のある住宅診断士が細かい箇所まで丁寧にチェックし、
対策ができるようにお手伝いさせていただきたいと思います。
お家の内部の様子は次回お伝えいたします。
(株)EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所
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あんしん工程検査 第8回 (完了検査) Part.2
【新年のご挨拶】
昨年は、大変ありがとうございました。
2022年も今年も精一杯の対応をさせていただきます。
皆さまにとって明るく希望に溢れる1年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
株式会社EQSPLAN 社員一同
【工程完了検査 Part.2】
それでは本日は前回の工程検査の続きをご紹介いたします。
窓枠から見ていきましょう!
概ねきちんと処理されていましたが、
このように斜めに打ち込んであった箇所を発見。
拡大してみると、
このようにビスの頭部分が出てしまっています。
このような箇所がそのままになっていると
何かをひっかけてしまったり、
ふと触れたときに怪我をしたりしてしまう可能性があります。
ビスの打ち直し・修正をする必要があります。
クローゼットの取手が未設置です。
和室の敷居も未完成でした。
外の屋根部分をチェックしたところ、防水シートがはみ出ている箇所がありました。
きちんとした処理・調整が必要です。
脱衣所天井
点検口の蓋が電気盤に当たってしまい、開きません。
どちらかの位置を変更する必要があります。
点検口のような箇所は日常生活の中であまり開けることのない箇所かもしれません。
でも建物の健康を維持するためにはチェックを行う必要があり、
そのために点検口はあります。
でも設置ミスによって、肝心な時に点検口が開けないのであれば意味がありません。
引き渡し前にきちんとチェックし、調整する必要があります。
ユニットバス天井内
電気配線貫通部分の写真です。
きちんとテープで機密性が保持されていることが確認できました。
ダクトは問題なく正常に接続されていました。
ユニットバス天井裏ダクト貫通処理の様子です。
隙間ができてしまっているので
テープを使ってきちんと気密処理が行われるように指摘しました。
屋根裏
小屋組みは、劣化・腐朽・雨漏れ シミ跡などなく問題ありませんでした。
また断熱材も隙間なく敷かれています。
この写真の状態が本来保たれているべきお家の屋根裏環境です!
床下
こちらも本来は劣化・腐朽・水シミなども なく問題ありませんでした。
また断熱材も適切に固定されていることも確認できます。
総評
今回もいくつか気になる箇所がありましたが
すべて少しの調整を行えば改善するものばかりでした。
また修復工事の際にも新たな傷が入ってしまう可能性があるので
引き渡しの時まで細心の注意が必要です。
以上第8回あんしん工程検査の内容でした!
(株)EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所
http://eqsplan.jp/
住所:〒814-0121 福岡市城南区
神松寺3-14-20-1013
TEL:092-862-8880
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
あんしん工程検査 第8回 (完了検査) Part.1
こんにちは。
福岡県の新築・中古住宅の建物診断でおなじみEQSPLAN(イクスプラン)です。
あっという間に12月も半ばですね。
本日はあんしん工程検査の最終回「完了検査」の様子をご紹介いたします。
完了検査は建物内部外部すべてをチェックします。
お家の広さにもよりますが、工程検査を受けてからの場合だと
約2時間の時間です。
ご紹介したい箇所が多いので、
工程検査第8回目は、2回に分けてご紹介いたします!
【外部】
全景
屋根も目視で確認し、整然と設置されているかを確認します。
敷地内
外構工事待ちの状態で、きれいに整理されています。
(※外構工事…家の外側の部分の工事。
例えば、塀・フェンス、門扉、駐車場、庭部分など)
こちら、地面から排水溝の掃除口が立ち上がっています。
外の地面は盛り土のため、雨などで踏み固められ、
約半年~1年後にはさらに地面が下がってくることが考えられます。
通常外構工事後にレベル(高さ)調整を行うことになると思いますが、
時間がたてばレベルが変わってくるため、
「レベル調整は地面の下がりが落ち着いてから行った方が良いでしょう」と
ご依頼者の方には提案させていただきました。
設備配管
配管を通している穴に隙間があります。
内側からはきちんと処理して塞いであるようですが、
手間のかかる作業ではないので、念のために
外側から塞ぐように指摘しました。
どの工程にも言えることですが、
「念には念を」、できる限り積極的に二重・三重の対策を心がけると
より一層安心して新しいお家での新しい生活を楽しんでいただけると思います。
こちらは雨水配管です。
地面から浅い場所に設置されています。
こちらの配管部分も後日の外構工事で埋めることになると思いますが、
上からの荷重で配管の破損の可能性が大いに考えられます。
そのため、埋め戻しは真砂土などを慎重に締め固めるようようにアドバイスさせていただきました。
配管内で問題がないか、
水道の水を流してテストをします。
この際に水圧が十分か、赤水など濁った水が出ないかを調べます。
こちらでは特に問題はありませんでした。
玄関部
こちらは玄関部分です。
外壁に汚れや塗膜の剥がれなどが見られましたので、
タッチアップを行うよう指摘しました。
玄関ポーチの床タイルです。
たくさんの浮きがみられました。
玄関内側部分も同様2か所で浮きが見られました。
タイルが浮いたままになっていると
浮きが原因で割れや剥がれが起きてしまう可能性があります。
また過去数回の記事の中でもふれましたが、
外部は特に雨などによる影響で劣化が進みやすい場所です。
浮いている場所に雨水が入ったりすると、タイルの下の部分からも劣化が進んでいきます。
こういったことをできる限り防ぐためにも
今の段階での補修をお勧めします。
【室内部】
各部屋で傾き検査を行います。
その際に「水平器」や「レーザー測定器」を使います。
数値は正常で問題ありませんでした。
キッチン
収納扉など設備もチェックします。
このように扉がかみ合っていなかったり、
建付けの調整が必要な状態のままであったりすることも多々です。
調整をお願いすることもそうですし、
こういう箇所は重みなどでまた将来下がってきてしまう可能性も考えられます。
建付けの調整は難しい作業ではないので
自分でできるようになるとばっちりです。
室内の水道も外と同様
水を実際に流してみて確認します。
流し下設備配管も問題ないかチェックします。
破損・水漏れなどなく問題ありませんでした。
洗面所・お風呂場
まず、浴槽、洗面所パッキンに問題がないかを確かめるために
水を溜め、一定時間置いて水量に変化がないかを見ます。
浴槽・洗面共にパッキンが正常であることが確認できました。
その後、排水の検査も行います。
こちらのお家では、少し排出速度が遅いように感じました。
溜めた水の量が少ないことによる水圧の問題かもしれませんが
念のためにメーカーへの確認を提案しました。
外部配管への排水の様子も検査します。
化粧台の袖部分に隙間があります。
このような隙間があると水やほこりが入ってしまいます。
また隙間が狭いため、掃除をしようと思っても簡単にできる箇所ではありません。
水が入ってしまうと水分がそのままで、壁紙・壁を傷めてしまう原因になります。
そのような手間、劣化原因を取り除くために
コーキングなどでふさいだ方が良いでしょう。
洗面所に設置してある吊り戸の写真です。
コーナー部が鋭くなっており
お住まいになられる方の身長によっては頭が当たってしまう可能性があります。
生活される方の目線に立ってインスペクションを行っていると
今後起こるかもしれない危険がたくさん見えてきます。
それが建物の施工不良の問題でないとしても、
気づいたことは報告書の中に写真付きでお伝えするようにしています。
以上、完了検査Part.1でした。
次回は最終回 完了検査 Part.2 をお送りします!
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住宅診断は既に建設された一戸建て住宅をはじめ、建設途中の注文住宅にも対応しています。基礎工事に手抜きやミスがないか、既に工事が進んでいる部分についても早めのチェックにより軌道修正を行えるので、安心して暮らせるマイホームが手に入ります。
もちろん、福岡で建設されている住宅の多くは信頼が持てる住宅ですが、専門家による確認を受けることで、真の安心を手に入れ快適にお住いいただけます。