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2021/12/08

あんしん工程検査 第8回 (完了検査) Part.1

 

こんにちは。

 

福岡県の新築・中古住宅の建物診断でおなじみEQSPLAN(イクスプラン)です。

 

あっという間に12月も半ばですね。

 

 

本日はあんしん工程検査の最終回「完了検査」の様子をご紹介いたします。

 

完了検査は建物内部外部すべてをチェックします。

お家の広さにもよりますが、工程検査を受けてからの場合だと

約2時間の時間です。

 

ご紹介したい箇所が多いので、

工程検査第8回目は、2回に分けてご紹介いたします!

 

【外部】

全景

 

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屋根も目視で確認し、整然と設置されているかを確認します。

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敷地内

 

4

32

 

外構工事待ちの状態で、きれいに整理されています。

(※外構工事…家の外側の部分の工事。

例えば、塀・フェンス、門扉、駐車場、庭部分など)

 

 

 

こちら、地面から排水溝の掃除口が立ち上がっています。

 

5

 

 

外の地面は盛り土のため、雨などで踏み固められ、

約半年~1年後にはさらに地面が下がってくることが考えられます。

 

通常外構工事後にレベル(高さ)調整を行うことになると思いますが、

時間がたてばレベルが変わってくるため、

「レベル調整は地面の下がりが落ち着いてから行った方が良いでしょう」と

ご依頼者の方には提案させていただきました。

 

設備配管

 

配管を通している穴に隙間があります。

 

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内側からはきちんと処理して塞いであるようですが、

手間のかかる作業ではないので、念のために

外側から塞ぐように指摘しました。

 

どの工程にも言えることですが、

「念には念を」、できる限り積極的に二重・三重の対策を心がけると

より一層安心して新しいお家での新しい生活を楽しんでいただけると思います。

 

 

こちらは雨水配管です。

 

 

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地面から浅い場所に設置されています。

こちらの配管部分も後日の外構工事で埋めることになると思いますが、

上からの荷重で配管の破損の可能性が大いに考えられます。

 

そのため、埋め戻しは真砂土などを慎重に締め固めるようようにアドバイスさせていただきました。

 

 

配管内で問題がないか、

水道の水を流してテストをします。

 

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この際に水圧が十分か、赤水など濁った水が出ないかを調べます。

 

こちらでは特に問題はありませんでした。

 

 

玄関部

 

こちらは玄関部分です。

 

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外壁に汚れや塗膜の剥がれなどが見られましたので、

タッチアップを行うよう指摘しました。

 

 

玄関ポーチの床タイルです。

たくさんの浮きがみられました。

 

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玄関内側部分も同様2か所で浮きが見られました。

 

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タイルが浮いたままになっていると

浮きが原因で割れや剥がれが起きてしまう可能性があります。

 

また過去数回の記事の中でもふれましたが、

外部は特に雨などによる影響で劣化が進みやすい場所です。

 

浮いている場所に雨水が入ったりすると、タイルの下の部分からも劣化が進んでいきます。

 

こういったことをできる限り防ぐためにも

今の段階での補修をお勧めします。

 

【室内部】

 

各部屋で傾き検査を行います。

その際に「水平器」や「レーザー測定器」を使います。

 

 

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数値は正常で問題ありませんでした。

 

 

キッチン

 

収納扉など設備もチェックします。

このように扉がかみ合っていなかったり、

建付けの調整が必要な状態のままであったりすることも多々です。

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調整をお願いすることもそうですし、

 

こういう箇所は重みなどでまた将来下がってきてしまう可能性も考えられます。

 

建付けの調整は難しい作業ではないので

自分でできるようになるとばっちりです。

 

 

室内の水道も外と同様

水を実際に流してみて確認します。

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流し下設備配管も問題ないかチェックします。

 

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破損・水漏れなどなく問題ありませんでした。

 

 

 

洗面所・お風呂場

 

まず、浴槽、洗面所パッキンに問題がないかを確かめるために

水を溜め、一定時間置いて水量に変化がないかを見ます。

 

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浴槽・洗面共にパッキンが正常であることが確認できました。

 

 

その後、排水の検査も行います。

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こちらのお家では、少し排出速度が遅いように感じました。

溜めた水の量が少ないことによる水圧の問題かもしれませんが

念のためにメーカーへの確認を提案しました。

 

 

外部配管への排水の様子も検査します。

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化粧台の袖部分に隙間があります。

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このような隙間があると水やほこりが入ってしまいます。

また隙間が狭いため、掃除をしようと思っても簡単にできる箇所ではありません。

水が入ってしまうと水分がそのままで、壁紙・壁を傷めてしまう原因になります。

 

そのような手間、劣化原因を取り除くために

コーキングなどでふさいだ方が良いでしょう。

 

 

洗面所に設置してある吊り戸の写真です。

 

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コーナー部が鋭くなっており

お住まいになられる方の身長によっては頭が当たってしまう可能性があります。

 

生活される方の目線に立ってインスペクションを行っていると

今後起こるかもしれない危険がたくさん見えてきます。

 

それが建物の施工不良の問題でないとしても、

気づいたことは報告書の中に写真付きでお伝えするようにしています。

 

 

以上、完了検査Part.1でした。

 

 

次回は最終回 完了検査 Part.2 をお送りします!

 

 

 

 

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2021/12/02

あんしん工程検査 第7回 (外壁検査、内部ボード検査)

こんにちは。

新築のホームインスペクションでおなじみのイクスプランです。

 

今回はあんしん工程検査(建築中の住宅検査)の第7回目の様子をご紹介いたします。

 

作業工程も残すところあと数週間の段階です。

 

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作業場所は綺麗に整頓してあります。

 

それでは今回は

  • 外壁検査
  • 内部ボード検査

を中心に確認していきます。

 

 

外壁検査

 

遠くから見ると綺麗な状態でしたが、

やはり近くで見ると、このような傷が入っている箇所がいくつか見受けられました。

 

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外壁は雨水や強い太陽の光から家の内部を守る大切な役割があります。

そのため、このような外壁が傷んでいる箇所があると外壁の役割が十分に発揮できないどころか

 

この傷みの部分から、劣化が始まり、お家の健康を損ねてしまいかねません。

 

そのため、このような傷がある箇所はすべて補修するよう指示しました。

 

特に地面からは見えにくい場所はなおのこと。

このような工程検査を利用して細かくチェックする必要があります。

 

 

外壁の固定が十分かどうかを確認します。

 

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このように釘を打ち損じた場所があったり、くぎの面が完全に打ち込まれていない箇所もありました。

 

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その場で修正してもらいました。

 

 

屋根も確認しました。

太陽光パネルがきれいに設置してありました。

 

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でも、太陽光パネルの下の様子も確認したところ、

不要なビスが残っていました。

 

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直接大きなトラブルを引き起こす原因にはならないかもしれませんが

きちんとチェックするように指示しました。

 

また、瓦袖隠し板金に傷がありました。

 

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これも外壁同様、劣化が早まる原因になりますので

タッチアップ(修復)するようにお願いしました。

 

 

内部ボード検査

 

今度はお家の中の部分を確認していきます。

 

内部も引き続き整頓された状態が保たれています。

 

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内部ボードも適切な間隔で固定されています。

 

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しかし、よくよく見てみると、

ビスの頭が出ている箇所があったり、

ビスがボードのかなり端に打ってあったり…。

 

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ボードの仕上げがきれいでないと

内装の仕上げなどにも影響が出てしまいます。

 

また、天井部分のボードは、固定が十分でない箇所がありました。

 

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仕上げのクロスを貼った後では、このような施工不十分な箇所はチェックできなくなってしまいます。

またその固定不十分は、将来的に天井が下がってくるなどのトラブルの原因になる可能性もあります。

 

そのため、引き渡し前の、工程の段階でチェックし

調整することはかなり重要なことになりますね。

 

 

 

今回も小さな施工不良箇所が見受けられました。

すぐに修復できる内容とはいえ、

やはり見落としたまま、仕上げの工程に入ってしまうと

修復することが難しかったり、トラブルの原因になる重要なものです。

 

次回はついに最後!

あんしん工程検査(新築一戸建て工程検査)

8回目「完了検査」の様子をご紹介いたします。

 

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