あんしん工程検査 第5回 (防水工事・壁断熱工事)
こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時のインスペクションでお馴染みのイクスプランです
今週は雨が多く、また一段と寒くなった気がします。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日に引き続き、今回も工程検査の内容をご紹介いたします。
今回チェックしていく工程は「防水・壁断熱工事」です
「防水工事」工程は、外壁が設置される前に必ずチェックしておかなければならない箇所です。
「雨漏り」と聞くと
古いお家の天井から雨水が滴ってくる様子を思い浮かべる方もおられるかもしれません。
しかし、新築でもこの防水工事工程が十分でないと
天井だけではなく、壁からも雨漏りをしてしまうということになりかねません。
なぜなら施工が十分ではない箇所があると、
そこから雨水が侵入し、
腐食・劣化(カビ・サビなど)の原因を作ってしまうからです。
確かに時間が経過による劣化は避けることができないものですが、
工程を一つずつチェックすることによって
劣化の要因となるものを可能な限り減らすことができます。
それでは具体的にどういうところをチェックしているのか見てみましょう!
壁にはこのような防水シートというものが張られています。
ただこれらの防水シートが隙間なく張られているかどうかを確認するのではなく
重ねられた順番が正しいか、重ね代が十分に取られているか、
しわやよれはないか、端の部分はきちんと処理されているかなど
複数の項目を丁寧にチェックしていきます。
このように綺麗に施工されていれば安心です。
外壁にはこのように配管を通すための穴が開いている箇所があります。
既に防水シートが上から張られていますが、
もし目視では確認しにくい小さな隙間があると、水が内部に侵入する可能性を残してしまいます。
それで念には念を入れて、下の写真のように
もう一枚押さえとして防水シートを貼るように提案しました。
また、下の写真のような箇所は、雨漏れがしやすい部分です。
きちんとした下地処理をすること、
もし外部から濡れてしまっても、雨水が木材まで到達することがないように
二重三重に貼っておくことを伝えました。
このようなタッカー(ホッチキスのような道具)を使用した箇所で針が外に出てしまっていると
針が濡れてしまった場合、そこからサビや穴を通しての雨漏れの原因になりかねません。
下に防水シートが貼ってあるとはいえ、ここも念には念をということで
上から防水テープを張って処理するように指摘しました。
屋根もアスファルト防水シートの上に瓦が整然と並べられているのを確認できました。
瓦が少しでもずれていると、雨水が侵入や劣化の進行を速める原因を作ってしまいますので
この箇所のチェックも重要です。
次は「断熱工事」工程の検査です。
断熱材は隙間なく設置されているかが主なチェックのポイントです。
隙間があると断熱効果が充分に発揮されず、冷暖房にかかる費用がかさんでしまします。
防水シート箇所と同様、コンセントなどの配線のための穴の周りも
きちんと処理されているかも確認します。
こちらではすべて設計通りに断熱材が設置されていたので安心です。
以上、第5回あんしん工程検査の内容でした。
次回は第6回「断熱(天井面)、壁ボード固定、外部土台水切り固定検査」の内容をお届けします!
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(株)EQSPLAN(イクスプラン)一級建築士事務所
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あんしん工程検査 第4回(構造金物検査)
こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時の診断・調査でお馴染みのイクスプランです。
朝晩ひときわ冷え込むようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
本日もあんしん工程検査の様子をご紹介いたします。
今回は第4回「構造金物検査」です。
先日までは「基礎」の部分に関する検査でしたが、
今回からはいよいよ「建物」部分の調査です。
「構造金物検査」とは
柱や梁、土台など家の骨組みを支える金具が
設計書通りの適切な場所に、適切な個数設置されているか、
使用されている金具の種類に間違いはないか、
それらがきちんと固定されているか、などを調べるものです。
たとえ決められた個数設置されていたとしても
適切な場所に設置されていなかったり、
固定が甘いと、強度に大きく影響しかねません。
数が足りないなんてもってのほかです。
ただ土台、柱などは基礎と同じく
工事が進むと目視での確認が難しくなってしまう箇所なので
この段階で確認しておく必要があります。
それでは、今回の現場の様子を見てみましょう!
こちらは各階の様子です。
綺麗に整理してあり、適切に配置固定されていることを確認できて安心です。
しかし、床部分(剛床)を見てみると…
本来15cm間隔で固定するように決められているのに
間隔が飛んでいる箇所が数か所あったり、
釘があまりにも際に打ってあったり。
いくら指定された材料が使われていても、これでは設計上での強度を十分に発揮できません。
その場で増し打ちするように指摘しました。
床が傾いていないかなどもこの場でチェックします。
建物外部の方をチェックしていると同じような箇所がいくつか見られました。
釘の頭がかなり出ていたり、逆にめり込んでしまっていたり…
外壁のボードの固定が適正に行われていません。
このような施工不良をそのままにしてしまうと、強度はもちろん、
以下の写真のような防水シートを貼った時に
防水シートを破れてそこから腐食してしまったりなど
せっかくの新築の建物なのに、劣化が早まってしまうの原因になりかねません。
これらの施工不良も調整してもらうようその場で指摘しました。
外で作業の様子を見ていると
このように足場に重機が置いてあったり、物置になっている様子が見られました。
これらは外壁や木材などの材料が傷ついてしまう原因にもなりますし、なによりも危険です。
安全に作業が行われて初めて、ご依頼者様が安心して新しいお家での生活をスタートできると思います。
そのため、作業環境について気になることがあればその点も指摘します。
屋根作業も進んでいます。
防水シートがきちんと張られていること
瓦が整然と葺かれていることを確認しました。
以上第4回検査内容でした。
今回も大きなミスはありませんでしたが、
第三者が工程検査に入って二重チェックすることで
より確実に、仕様通りに施工されることを見届けることができます。
次回は第5回「防水工事・壁断熱工事」の様子をお届けします。
お楽しみに!
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あんしん工程検査 第3回(基礎コンクリート完成検査)
皆様、こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時の診断・調査でお馴染みのイクスプランでございます。
先日に引き続き、本日も安心工程検査の様子をご紹介いたします。
今回は、第3回、「基礎コンクリート完成検査」です。
先日コンクリートを流し込むのに使った枠を外し、
気泡などの打設不良、亀裂などのコンクリートの破損がないか
細かくチェックしていきます。
コンクリートの上に木材が設置されています。
これは「土台敷き」といわれる工程の中で行われます。
それら土台が水平に据えられているかを調べます。
でも、土台敷きのアンカーボルト土台面より突出している箇所がありました。
他にも、土台接続部分の高さがガタガタだったり、
ボルトを締める際に破損してしまったと思われる箇所があったり…。
その場で全て平滑に削るよう指摘しました。
もしこれが修正されないまま、次の工程へと進んでしまうと
フロア材を敷いた後など、仕上げ面で高さに支障が出かねません。
支障が分かってから修復しようと思うと多大な時間と費用が掛かります。
配管勾配のチェックも行います。
配管の勾配検査の様子です。
適度な勾配がとられていないと、水が逆流してしまったり、ニオイや詰まりの原因になってしまいます。
配管を通す穴はシロアリが侵入する可能性が高い箇所です。
外側からだけでなく、内側から防蟻コーキングなどで穴を埋めるように指示しました。
この少しの手間で、何十万円とかかるシロアリ駆除の費用が発生する可能性を減らせると考えると
工程検査があるかないかの違いは大きいのではないでしょうか。
重要な基礎パッキンが適切に設置されているかを確認や
土台に使用されている木材の含水率検査も行いました。
これで基礎部分のチェックは終了です。
今回も、将来トラブルにつながりかねない要素を、その場で指摘し対処してもらうことができました!
次回4回目は、「構造金物検査」の様子をご紹介いたします。
お楽しみに!
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あんしん工程検査 第2回(基礎立上り配筋検査)
皆様、こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時の診断・調査でお馴染みのイクスプランでございます。
今回は、あんしん工程検査第2回の内容をご紹介いたします。
先回に引き続き、基礎の「立ち上がり」と呼ばれる箇所を中心に検査を行います。
立ち上がりとは
↑この部分のことです。
これからこの枠の中にコンクリートを流し込みます。
枠がきちんと固定されているか、ゆがんでいないか、コンクリートの厚みは充分に確保されているか、
高さが適切かどうかなどを調べます。
こちらの現場ではどれも問題ありませんでした。
枠、鉄筋の確認ができたら
生コンクリートの打ち込み工事です。
コンクリートの納品書から、強度・水セメント比を確認します。
その後、打設の様子などもチェックします。
テンポよく進められていました。
全体の打設が終わったら、レベラーで 高さを調整します。
今回も気になる箇所はその場で指摘し、修正してもらうことができました。
次回はいよいよ基礎工事ラスト!
基礎全体が問題なく仕上がっているか、コンクリートの打設不良箇所がないかの確認と合わせて
基礎の上につくる建物との重要な土台の検査です!
お楽しみに!
それではまた!
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あんしん工程検査 第1回(基礎底盤配筋検査)
皆様、こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時の診断・調査でお馴染みのイクスプランでございます。
今回は 安心工程検査の第1回 の内容をご紹介いたします。
1回目のチェック箇所は「基礎」
「基礎工事」といっても、
基礎底盤といわれるベース部分と、立ち上りの部分といわれる部分があり、
二回に分けてコンクリートを入れる作業が行われます。
そしてコンクリート打設後の仕上がりと上部構造との接続検査です。
そのため今回の物件では3回にわたって基礎部分の検査を行いました。
1回目は 主に、ベースとなる部分、基礎底盤配筋の検査です。
「基礎/ベース」という言葉のとおり、この部分が建物の支えになります。
しかし、鉄筋の本数や間隔が設計図書通りかどうかを確認せずにコンクリートを入れてしまうと
もう目視で確認することはできませんし、
そのまま工事が進んでしまうと、強度が足りない建物になってしまう可能性があります。
そのため、工程検査では上の写真のように
一本一本の鉄筋が適切な箇所に、また適切な間隔で配置されているかを確認します。
こちらの現場ではそれらが適切に行われていました。
■「鉄筋のかぶり厚検査」
鉄筋の「かぶり」とは、コンクリート面から鉄筋までの距離のことです。
実はこの厚さが適切に取られていることで、鉄筋を錆などの劣化から守ることができます。
1箇所、設備配管固定のために使われていた鉄筋に「かぶり」が適切でない箇所がありました。
配管固定のために鉄筋が使用されていたとはいえ、
後々この部分が劣化してしまうと、建物の強度に影響が出てきかねません。
そのため、鉄筋以外の方法で固定するように指示しました。
■基礎のレベル確認検査
こちらも図面通り問題ありませんでした。
以上安心工程検査第1回「基礎:底盤配筋検査」でした。
ご自身のお家の基礎部分・鉄筋がどうなっているかなんて見たことが無いという方は多いと思います。
家が建ってしまうと詳しくは確認ができなくなってしまう基礎の部分だからこそ、
まだ手直しができる段階で、不具合になりかねない箇所をチェックしておくことは大事ですね。
次回は 安心工程検査第2回「基礎立上り配筋検査」の内容をご紹介いたします。
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安心工程検査でなが~く安心な住まいを!
皆様、こんにちは。
福岡・佐賀の住宅購入時の診断・調査でお馴染みのイクスプランでございます。
この度、安心工程検査 を行いましたのでご覧ください。
今回の検査は、8回に分けての検査でした。
回数的には、理想に近いのではと思われます。
同じ建物で同じ金額を払うのに強度や傾き・雨漏れの心配、などなど。
全く別物になる場合があります。
別費用として身銭を切ることになり、少々痛い!(笑)出費にはなりますが。
昨今は、設計と施工は同時が多くまた、設計者も下請が多いので力関係が働いて健全でない場合が多いのが実情です。
専門家による第三者検査をお願いする時とそうでない時を連想しながらご覧ください。
きっと参考になりますよ。
それでは、8回に分けてお送りしますので楽しんでください。
では、また!
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